『文系のための文化的医学史』

 理工系はさっぱりだが、医師を志すのではなく医学史を読み解くには人文系であることはむしろアドバンテージになる。人体が神その他の"呪縛"からリリースされ、メカニズムが明らかになったのは16世紀ルネサンス以降だが、その透徹した静的な解剖学的まなざしは当然ルネサンス芸術の性質に重なる。やがてその静は動になり、体内の循環や動態を捕らえる生理学の時代が来るが、それは劇的に躍動する17世紀バロック美術と連動するのだ。古代から17世紀に血液循環理論を確立した近代生理学の父ハーヴェイまで西洋医学史を美術史的、人文学的視線で概観する。

2013/04/13(土)
東京都現代美術館 第二研修室 14:30〜16:30(午後の部)[ 終了致しました ]