『新古典主義とロマン派美術 〜知と情』

 新古典主義といういささか言葉遊びのようなイズムは、新しい古典主義の意味である。ルネサンスがそうであったように18世紀の啓蒙思想はふたたび古代ギリシア・ローマに規範を求めた。秩序と調和、理想的かつ普遍的な美への回帰。そして同時にそのアカデミックで硬質な風潮に反発し、個人の感情や非合理へ耽溺するロマン主義が勃興する。18世紀後半からの絵画作品を取り上げつつ、新古典主義が支柱としたローマと、そのローマの文化から派生した"ロマンス"の間の振幅と機微を探る。

2013/12/06(金)
大阪市立総合生涯学習センター第1会議室 19:00〜21:00 [ 終了致しました ]

『書物史 〜本という官能の襞』

 2010年4月に東京でスクエア54が最初にやったライブのリメイク(7/25大阪公演の再演でもある)。  本というエロティックな襞から見る文化史。  木の根本に垂直に交差した「本」。考えられ、書かれ、刻まれ、編まれ、刷られ、巻かれた束を「書物」という。デジタル情報時代だからこそハードとしての紙媒体が本来持っていた凄まじい技術と英知を再考する。  ビブロス(本)がいかにバイブル(聖書)から遠ざかったか...。電子ブックは"book"じゃない...!? 羊皮紙のためのスケープゴート...。「グーテンベルクの銀河系」からマヌーツィオの「壁のない図書館」まで、本の本分・本性・本質についてのほんのちょっとした話。

2013/11/17(日) ※注意。日曜日です。
東京都現代美術館 第二研修室 14:30〜16:30 [ 終了致しました ]

『古典主義からロココ〜華やぐフランス』

 シリーズ西洋美術史、イタリアバロックの次に来るのはフランス。太陽王ルイ14世の築いた絶対王政とともにフランスは世界の中心へと躍り出ていく。17〜18世紀のフランスのかぐわしき文化の栄華を美術だけでなく、歴史、風俗、モードなどから眺め、アカデミーとの関係や華やぐ宮廷文化や貴族を探る。女性と曲線と官能の時代ロココを再評価したい。

2013/11/26(火)
大阪市立総合生涯学習センター第6研修室 19:00〜21:00 [ 終了致しました ]

『デザイン〜記号(サイン)を処理する技術』

 人間だけが自ら作ったツールに依存する。人工物、道具(道を具えるもの)、プロダクトと人の関係について、具体的な例を挙げながら時代や文化の変遷をみていく。デザインとは何か。その定義や意義、東西のデザイン観の違いなどを考えていきたい。(2011年春あたりのライブの再編集再演です。)

2013/11/09(土)
大阪市立総合生涯学習センター第1会議室 19:00〜21:00 [ 終了致しました ]

『舞踊論 〜ルネサンス以降の「人工的身体運動」の行方』

 重力に逆らわず腰を落とし重心を低く保つ日本的な身体性に対して、西洋的身体はおおむね上昇と飛翔を希求するのかもしれない。それが地にあまねく八百万の神と天上の唯一神信仰の違いに由来する、かどうかは分からないが、西洋のバレエを軸に文化史を眺めてみる。イタリアの宮廷舞踊に端緒を発したバレエがフランスやロシアで花開き、20世紀にダンスの抽象画が誕生するまでを、ドガの描く踊り子の絵が見せる暗い影の部分なども含めて変遷を追ってみたい。(8/9大阪の再演)

2013/10/19(土)
東京都現代美術館 第二研修室 14:30〜16:30 [ 終了致しました ]

ゲスト講演『舌耕芸としての漫才』

講師:小林昌廣(IAMAS 教授)

ぜひ続投をというリクエストで、前回の落語にひきつづき漫才で何かお話いただきます。

 漫才は落語とはまったく違った起源をもっている。まず「萬歳」から始まり、そこに放浪芸たるさまざまな音曲芸能が加わり、最終的には昭和初期に現在の「漫才」となった。今回はその歴史を振り返りながら、現在の漫才にいたる「ボケとツッコミ」の系譜について考察する。

2013/10/25(金)
大阪市立総合生涯学習センター 第7研修室 19:00〜21:00 [ 終了致しました ]

『ヒンドゥイズム 〜「インド人もびっくり」の世界』 

 "一切"...ひときれとすべて、"無数"...数がないこと(零)と極端に多いこと。ヒンドゥイズムはそんなことを実感させる。インドという国の持つ現実原則の柔構造を念頭におきつつ、その背景にある宗教と文化について考えたい。サリーの汎用性、循環型の時間軸、ポップに描かれる神々、カーストという古い制度など、「インド人もびっくり」の意味を探っていく。2011年11月の再演ではあるが再編集を加える。中庸がない、という究極の中庸の体をもつ悠久の国への誘いである。

2013/10/04(金)
大阪市立総合生涯学習センター 第1会議室 19:00〜21:00 [ 終了致しました ]

ゲストライブ『肌に刻む他者―人類はなぜタトゥをするのか』

ゲストライブ
ASP SPECIAL LECTURE SERIES 2013(京都造形芸術大学ASP学科 特別講義)
『肌に刻む他者―人類はなぜタトゥをするのか』

2013/10/09(水)
京都造形芸術大学(たぶん人間館4F) 16:30〜17:50 [ 終了致しました ]

※スクエア54主催以外のゲストライブになります。

『バロック総括 〜歪んだ真珠と糜爛の表現』

 シリーズ西洋美術史、マニエリスムに続くのはバロック。バロックとは、対極に引き裂かれたものがその非常かつ危急の容態のまま凍結した究極の形であり、ドールスの言葉を借りれば「相反する意志が或る一つの動作に結集された場合,それから生ずる様式」である。「自分が何をしたいのか分からない」(ドールス)のがすなわち「バロック精神」であるが、その極めてバ-ロックンロールな様相を見ていく。反宗教改革を背景に花開いたバロック美術を中心に、17世紀の建築や服飾や意匠の劇的表現を考える。

2013/10/12(土)
大阪市立総合生涯学習センター 第7研修室 14:30〜16:30(※注意!午後です。) [ 終了致しました ]

『ルネサンス以降バロック未満〜マニエリスムという"ヘルニア"』

 マニエリスムの絵画はルネサンスの尊厳を冒した故に可笑しい(笑)。硬質なルネサンスと糜爛するバロックの間のひずみにできた蛇状曲線(フィグーラセルペンティナータ)、それがマニエリスム。マンネリズムと呼べば蔑称になるが、ルネサンスが打ち立てた遠近法という"型(マニエラ)"が本当らしさのための虚構であることを暴いた"型破り"がマニエリストたちだった。彼らが力技で、しかも優美に規範をねじ曲げた証拠物件を検証したい。偉大なるルネサンスとバロック美術の狭間にあって、16世紀後半のわずか半世紀のイズムとして再評価されているマニエリスムの美術や建築や文化を掬い上げる。

2013/09/04(水)
大阪市立総合生涯学習センター 第6研修室 19:00〜21:00 [ 終了致しました ]